日 時:2016年7月16日(土)
会 場:宮城教育大学
参加者:東北地方および関東から22名
次 第:
- 開会挨拶:加藤久雄
- 経過報告:長友恒人
- 国内のESDの動向報告:見上一幸
- 講演「我が国のESDの歩みと ESD学会に期待すること」:及川幸彦
- 意見交換(進行:市瀬智紀)
- ESD学会は何を目指す学会であるか
- ESD学会はどんな活動をするところか
- 今後の予定:長友恒人
- 挨拶:中澤静男
意見交換の主な内容は以下の通り。
1.ESD学会は何を目指す学会であるか(理念・目標・設立の主旨)
A.実践と理論の協働
- 実践と理論の活発な交流を通じて、それぞれの活動と教育・研究の質を高めること
(実践者の学びを提供し、実践を理論で支えることができる学会) - 異なる分野の研究者が実践者と交流し、視野を広げあるいは新しい発想を得ること
- ESDの実践を評価し、ESDの価値と有効性を実証すること
B.地域や社会とともに
- 持続性に根ざし、学校が核となる地域創生を目指す
- 多様なステークホルダーが交流し、参画・協同できる
C.その他
- 実践者が参加してメリットを感じる学会
- ESDを推進する人材の育成
- 地域課題と国際アジェンダを繋ぐグローカルな学会
- ESDの概念を整理し「学」としての確立を目指す
- SDに取り組むステークホルダーの協力によって教育の課題解決に貢献していくことを可能にするESDの枠組を提示する
- ESDと環境教育、国際理解教育、地球市民教育等との関係性を明らかにする
2.ESD学会はどんな活動をするところか
A.学術的な活動
- 研究大会の開催(毎年、全国を巡る)、ジャーナルの発行、研修会)、テーマ型共同研究の取り組みと成果の社会的提言
- 幼児から初等中等高等教育・生涯教育までを視野に入れて、ESD実践報告・教材のデータベース化や国(世界)の行政的な動向について紹介する
- 多様な分野、対象、方法による教育実践の交流と学術的な学びあいを行い、活動意欲が高まるような研究会を開催する
- ESDと21世紀型学力向上の研究を通してESDの普及に資する
- 会員のそれぞれの活動の評価が得られ、学校現場で生かせること
- ESD活動の評価に基づき方向性を示す。効果、成果を広く広報する。国際的なESDの動きを国内に紹介する
B.交流・プラットフォームの役割
- 実践と理論の対等な情報交流・発信の場、実践と研究を結ぶプラットフォームを形成する
- 地域、企業、NPO、市民的ESDと学校教育の学び合いと交流を促す場、システムを作る
- ESDに関わるできるだけ多様なステークホルダー間の対話の場をつくる
- ESDの研究・実践に関する国際的な意見交換のプラットフォーム+情報共有
C.社会的役割
- ESDの担い手の育成し、ESD活動の支援、学校教育の支援を行う
- ESD政策の研究と立案、社会展開等
- 地域を活性化する人材の育成