2018 年2月12日: 第1回近畿地方研究会

日本ESD学会の第1回近畿地方研究会を奈良教育大学にて、2月12日に開催しました(参加者約100名)。


奈良大学名誉教授の西山要一氏(文化財保存科学)による記念講演のほか、下記の口頭発表・ポスター発表がおこなわれました。

◆ A分科会
司会:岩本 渉(アジア太平洋無形文化遺産研究センター)・西口美佐子(奈良市立平城西小学校)
1)世界遺産学習だけにとどまらない身近な地域の学び方 ―こだわり・価値を見出すフィールドワーク―
吉田 寛(奈良教育大学附属中学校)
2)地域の文化遺産の持続性について考える ―都(み)跡(あと)今昔マップの実践を通して―
三木恵介(奈良市立都跡小学校)
3)3Dデジタル計測技術の文化遺産教育への利用と意義
佐野宏一郎(奈良教育大学・院)
4)地域に忘れ去られた文化遺産を教材に ―西方院山城から―
北村恭康(御所市教育委員会)
5)持続可能な開発における文化遺産教育の意義 ―SDGsと文化―
岩本 渉(アジア太平洋無形文化遺産研究センター)

◆ B分科会
司会:関 隆晴(大阪教育大学・名誉教授)・田渕五十生(奈良教育大学・名誉教授)
1)これからのESDの方向性に関する一考察 ―SDGsへの教育的アプローチとしてのESD―
中澤静男(奈良教育大学)
2)未曽有の激しい変化の時代に求められるESD ―近未来を生きる大人の育成―
関 隆晴(大阪教育大学・名誉教授)
3)ESD国際共同プロジェクト実施におけるOTAの可能性
―「ICANノーベル平和賞受賞記念折り鶴プロジェクト」の経験より―
壷井宏泰(兵庫県立北須磨高等学校)
4)ESDにいたる歴史的経緯と現代的課題 ―『沈黙の春』から『ハチドリのひとしずく』まで-
田渕五十生(奈良教育大学・名誉教授)

◆ C分科会
司会:後藤田洋介(東京学芸大学こども未来研究所)・中西一成(猪名川町立六瀬中学校)
1)SDGsを学校文化に根付かせるために ―ふるさとづくり構想図として―
中西一成(猪名川町立六瀬中学校)
2)新美南吉の『ここが大好き!』コレクションを次世代へ繋ごう ―新美南吉の日記から―
石田通大(奈良市立済美小学校)
3)ESDの視点を取り入れた音楽科教育の実践的研究
―たてわり班による「チャイムづくり」の学習を通して―
山本香織・田村 亮(大阪市立北津守小学校)
4)理科におけるESD実践に関する研究 ―ESDと理科の目標の比較から―
後藤田洋介(東京学芸大学こども未来研究所)
5)持続可能な社会に向けた科学コミュニケーションとESD
―科学リテラシーの視点から見たスウェーデンの環境教育の事例より―
高橋尚也(日本科学未来館・Linköping University, Sweden.)

◆ D分科会
司会:清野未恵子(神戸大学)・山方貴順(奈良市立都跡小学校)
1)生物多様性保全の体制構築におけるESDの有用性について
-竹生島タブノキ保全の参加意識向上に向けた取組事例―
赤石大輔((一社)コミュニケーションデザイン機構)
2)未来につながる平城っ子の木づかい ―小学校5年生の実践による考察―
新宮 済(奈良市立平城小学校)
3)ブランド化に着目した世界農業遺産の単元開発 ―世界農業遺産「清流長良川の鮎」を事例として―
山方貴順(奈良市立都跡小学校)
4)豊かさに焦点を当てた持続可能な社会の創り手を育成する社会科
―小学校5年生社会科「これからの食料生産」を題材に―
大西浩明(奈良市立飛鳥小学校)

◆ E分科会
司会:河本大地(奈良教育大学)・河合摩香(奈良市立佐保小学校)
1)ESD 佐保川流域プロジェクト ―平城山ランドスケープ創出の取り組み―
竹村景生(奈良教育大学附属中学校)
2)環境教育等促進法に基づく中間支援拠点による協働取組推進の支援
-多様な主体による交流の場とESD関係主体の関わり―
田中拓弥((一社)コミュニケーションデザイン機構)
3)ESD子どもキャンプに参加した学生の学びの分析 ―レポートの分析結果を用いて―
粂 綾香(奈良教育大学・院)
後藤田洋介(東京学芸大こども未来研究所)・中澤静男(奈良教育大学)
4)大学生に「身近な地域」の調査とウィキペディア編集の経験を! ―奈良のならまちでの実践から―
河本大地(奈良教育大学)

◆ F分科会
司会:河野晋也(奈良教育大学附属小学校)・島 俊彦(大和郡山市立郡山西小学校)
1)ESDと道徳教育 ―主体的に価値を選ぶ力を育む「深い学び」の実践から―
小嶋祐伺郎(奈良教育大学附属中学校)
2)社会力形成を目指した総合的な学習の時間についての一考察 ―川上村に学ぶ持続可能な水の流し方―
島 俊彦(大和郡山市立郡山西小学校)
3)批判的思考力の育成によるアイデンティティ構築 ―小学校社会科のESD実践をもとに―
河野晋也(奈良教育大学附属小学校)
4)「天城学習」を通して生徒の自尊感情を高める ―伊豆市立天城中学校のESD実践から―
大塚 明(ESD-J理事(元天城中学校校長))

◆ ポスターセッション
〇奈良教育大学ESDワークショップ2017実践報告 ―OOOBRにおけるESD―
石田正樹(奈良教育大学)・松井 淳(奈良教育大学)・辻野 亮(奈良教育大学)
岡村泰斗(backcountry classroom Inc.,Wilderness Education Association Japan)
〇物事のつながりを意識したESD研究 ―川上村観察・体験の経験から―
藤本七彩・桝谷和秀・馬 鵬飛(奈良教育大学・学)
〇ESDの視点で考える日本の中山間地域の危機と対策
阿部孝哉(奈良教育大学・学)
〇自然の恩恵の感受とマインドマップの作成の経験を
―川上村エコツアーの経験からのマインドマップ作成を通して―
石本浩暉(奈良教育大学・学)
〇マッピングから見る自分と川上村のつながり ―川上村でのフィールドワークから―
山田つきみ(奈良教育大学・学)

 

多数のご参加、誠にありがとうございました。

以下は事前の案内です。


日本ESD学会の第1回近畿地方研究会を2月12日に開催します。近畿地方はもちろんのこと、すべての地域のみなさまのご参加を歓迎します。

自由研究発表のプログラム発表者向け案内を公開。参加申し込み随時受付中! 】

1.目的
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の認知度が高まると共に、2017年3月に公示された学習指導要領の前文に「持続可能な社会の創り手」の育成が示されたことで、学校教育や地域の社会教育、企業活動などでもESDへの関心が高まっています。日本ESD学会では、現職教員や地域での実践家と研究者が協働し、持続可能な社会の実現に向けて教育面からの変革を促しているところです。そこで、近畿地方を中心に全国から教員・地域での実践家・研究者が出会い、互いの取組や研究に学び、新たな協働取組が生起する事を期待して、本研究会を開催します。本研究会は、「持続可能な社会に向けての歴史文化遺産教育の創造」をメインテーマとしつつ、その他のテーマについても会員相互の研修の機会として開催します。

2.主催  日本ESD学会、奈良教育大学、日本ESD学会近畿地方研究会実行委員会

3.後援(予定)
奈良県教育委員会、大阪府教育委員会、京都府教育委員会、滋賀県教育委員会、和歌山県教育委員会、兵庫県教育委員会、大阪市教育委員会、堺市教育委員会、京都市教育委員会、神戸市教育委員会、ESD活動支援センター、ACCU、Univ.Net、日本ユネスコ協会連盟

4.日時  2018 年(平成30年)2月12日(月・祝) 12時30分~17時00分(受付は12:00〜) 終了後に懇親会

5.会場  奈良教育大学(奈良県奈良市高畑町)

奈良県奈良市高畑町 奈良教育大学

6.大会メインテーマ  「持続可能な社会に向けての歴史文化遺産教育の創造」

7.日程 ・・・自由研究発表のプログラムはこちらです。発表者はこちらの案内を必ず精読してください。

12時00分~12時30分  受付
12時30分~12時45分  開会行事
12時45分~13時45分  記念講演・講師:奈良大学名誉教授 西山要一氏 (文化財保存科学)
14時00分~14時20分  自由研究発表①(6つの分科会場を予定)
14時30分~14時50分  自由研究発表②(   同上      )
14時55分~15時25分  ポスターセッション・コアタイム
15時30分~15時50分  自由研究発表③(6つの分科会場を予定)
16時00分~16時20分  自由研究発表④(   同上      )
16時30分~16時50分  自由研究発表⑤(   同上      )
16時50分~17時00分  閉会行事
17時30分~20時00分  懇親会(大学生協)

※自由研究発表は6つの分科会を設定し、その内の1つ以上をメインテーマに即した分科会場とします。
※自由研究発表の時間は、質疑を含めて20分です。
※歴史文化遺産教育以外、例えば環境教育、人権教育、エネルギー教育、多文化共生教育、ジオパークやユネスコエコパーク、世界遺産教育、食農教育、SDGs等をテーマとした発表も歓迎します。

7.発表申し込み(終了しました)
口頭発表、ポスター発表とも、発表要旨執筆要領および発表要旨モデルを必ず参照し、1月20日までに日本ESD学会事務局(メールアドレスは執筆要領に記載)に申し込んでください。
発表者(連名発表の場合は第1発表者および口頭発表者)は日本ESD学会会員または主催団体に所属する者に限ります。同一の発表者による発表は、口頭発表・ポスター発表を通じて1人1題としますが、本人が口頭発表や説明を行わない連名発表との重複はかまいません。

8.参加費 ・・・いずれも当日、受付でお支払いください。
資料代:500円
参加費:会員および高校生以下は無料、非会員は学生1000円、一般2000円
懇親会(参加ご希望の場合は下記から必ず事前に申し込んでください):4000円

9.参加申し込み
こちらから事前の参加申し込みをしていただけますと、準備の都合上、大変助かります。当日参加も可能ですが、懇親会についてはお断りする場合がありますのでお気をつけください。